MINAMIHIRA
shiga
July 01 , 2013
目の前には、雄大な琵琶湖が広がり、
背後には近江八景の一つ、「比良山」がどっしりと構える。
まさに、別荘地のような景観豊かなロケーションが計画地。
外観は、シンプルな箱型に片流れの大屋根のカタチ。
片流れの軒裏の木貼りと、大窓を囲む壁の木貼りを面でつなぎ、
外のアクセントとした。
「開放感を堪能し、自然に包まれながら心と体を癒す,別荘ライクな家」がテーマ。
●一階
リビング、ダイニングの吹き抜けは木張りの二階天井まで伸びて、
下からの目線が二階のガラス窓を見上げて、そのまま空まで届く。
水平視線には、目線の高さで琵琶湖が収まる。
ダイニングテーブルと、キッチンはモザイクタイル貼りのオリジナル。
重くなりがちなタイルの質感だが、明るい色調とそのサイズの細かさで別荘的な爽快感を演出。
更に、薪ストーブを楽しむスペースとて土間を設けた。
空間に、高低差と素材感の変化が生まれた。
足元が外の大地と同じ高さという認識が、
中に居るのに、持ち込まれた外に居るという感覚をもたらす。
●二階
窓からのレイクビューがまるで絵画となるように、
ギャラリーの空間をイメージして、床も壁も天井も白の空間とした。
白の中に切り取られたびわ湖の景色が、絵画のように際立ってくる。
一階とは、又、目線の高さの違う琵琶湖の景色が楽しめる。
湖面に向けられたテラス。誰にも何にも 邪魔されない外を体感する。
自然の質感や色をあますところなく、素直に取り入れるために、
できる限りの開口部を取り入れる事から、プランニングが始まった。
どこのアングルからも、外の景色が飛び込んでくるように。
水面も、木も、風も、雨も、雲も、身や心の中へ溶け込み、
空間がそれらと 一つの世界となっていく。 ・・・・・湖畔の家。
床材 : 無垢フローリング(ナラ)貼
壁 : クロス貼 一部磁器質タイル貼(伊)